平成23年度新司法試験合格発表

発表されましたね。全体の合格者は2063名、合格率は23.5%だったとのこと。
http://www.asahi.com/national/update/0908/TKY201109080368.html


ここしばらく2000人ちょいが続いていますが、今後もしばらくこの傾向が続くのかなと思われます。


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合格された方、本当におめでとうございます。



残念ながらダメだった方は、まだ翌年以降チャレンジする場合は、いかに早くショックから立ち直って次への対策をはじめるかが勝負の分かれ目だと思います。


精神的ダメージは大きいと思いますが、所詮は資格試験、単に試験を受けた時に司法試験の求める力が足りなかったというだけのことで、それ以上でもなく、それ以下でもありません。


「自分は何をやってもダメだ」、「自分は価値がない人間だ」などと、自分の人格や試験の実力以外にたくさんある価値まで否定する必要は全くないのです。


他方で、試験の実力が足りなかったことは厳然たる事実なので、その現実からは目を逸らさず、もう一度挑戦するのであれば、次回へ向けてベストを尽くすのみだと思います。具体的には、まずやるべきことは、自分の現状把握(自分の再現答案と合格答案との比較と合格者からの情報収集等)とそれに基づく次回の試験までのスケジュール策定でしょう。



そして今回で三回の受験枠を使いきってしまった方についても、基本的には同様だと思います。すなわち、経済状況や職歴の有無、家族の有無、年齢等の自分の現状を把握し、それを踏まえて自分自身がこれからどうしたいのか(予備試験や再度ロースクールを受けて司法試験に再挑戦するのか、あるいは別の道に進むのか)を考え、他に同様の状況にある人や先輩等から情報収集しつつ、目標に向けてベストを尽くすのが大事かと考えます。目標を定めるにあたっては、司法試験はあくまで自己実現の手段の一つであって、人生の目的ではない、ということを念頭に置くとよいのではないかと思います。



自分自身の経験も踏まえ、偉そうな事を書いてしまいましたが(そしてこのメッセージを伝えたい人がこの記事を読んでくれているかは不明ですが)、何かのご参考になれば幸いです。