意外と安い?ニューヨークの生活費

The Economistより。

http://www.economist.com/blogs/graphicdetail/2012/02/daily-chart-7


この記事によると、2011年12月現在、世界で最も生活費が高い都市はスイスのチューリッヒ、東京は堂々の2位、ニューヨークは前回の7位から転落(?)して同率47位だそうです。


ちなみにこのランキングは、外国居住者がその都市で生活するにあたって必要となるコストを、160品目の商品及びサービスの値段の加重平均(平均値を算出する際に、量の大小を反映させる方法)で求めたもの。


外国居住者を対象としているということもあり、為替の影響でけっこうランキングが変わるようですね。


ニューヨークが上海やモスクワよりも下というのは意外でした。


生活してみている実感としては、確かに一部商品・サービス(果物とかアルコール飲料とかタクシー代とか)は東京より安いですが、全体としてみると、東京とそんなに変わらないのでは、と思います。


特に、サービスについては、チップ制度のせいで何でも額面の1〜2割増しだし、医療費・保険は自由化されているせいで冗談みたいに高いし(ちょっと古いですが、盲腸の手術で、入院1日で240万円なんてデータもあります*1。もうアホかと。*2)、愛想悪いとこも多いので、あまりお得感は無いなぁ。


あと、東京ではほとんど意識しないですが、海外では「安全」にお金を払っているようなところがあるので(例えば、多少割高でも犯罪率が低い地域に住んだり、ドアマン付きのアパートにしたり、そこそこまっとうなオーガニック食品を売っているスーパーを使ったり)、そのへんも加味すると、必ずしも東京のリビングコストは悪くないのではないかと思っています。

*1:http://aiuhoken.aienu.jp/iryo_mocho.html

*2:ただし、例えば出産とかは保険でカバーされていたり、日本より安い(と言っても、普段払ってる保険料が高いから、安いと言えるのか微妙ですが)部分もあります