「改ざん」地検首脳部が把握・放置…2月に報告

厚生労働省村木厚子元局長の事件に関し、大阪地検特捜部の検事が証拠となるフロッピーディスクのデータを改ざん。
しかも、特捜部長、地検の次席検事・検事正もそれを把握していながら止めていなかった模様。


これは、検察全体の信頼に関わる、相当根が深い問題なんじゃなかろうか。今まで、無理やり調書をまいたとか、取調べに関わる「捜査の行き過ぎ」は聞いたことあるけど、さすがに客観証拠を改ざんするという話ははじめて聞きました。いくらなんでもあり得ないだろ・・・。


今回たまたま発覚したというだけで、他にも同様のことがなされていた可能性があるとなると、過去の事件でも証拠の捏造がなかったか検証が必要になるし、これからもそういうことが起こらないようきちんとした再発防止措置を取らないと、これから刑事裁判を受ける人はみんな証拠の捏造を主張しかねない。


今回なぜそのような捏造が行われ、どういう経緯で発覚したのか、今後の報道を注視していきたい事案です。


http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100922-OYT1T00116.htm?from=top
・・・以下引用・・・

 押収資料のフロッピーディスク(FD)のデータを改ざんしたとして証拠隠滅容疑で逮捕された大阪地検特捜部検事・前田恒彦容疑者(43)が、今年2月初め頃、特捜部の当時の大坪弘道部長(現・京都地検次席検事)に対し、「FDを手直ししてしまった可能性がある」と報告し、当時の次席検事、検事正にも伝わっていたことが、検察関係者の話でわかった。

 地検首脳部が犯罪につながる行為を把握しながら放置していたことになる。

 関係者によると、今年1月に開かれた厚生労働省村木厚子元局長(54)(無罪確定)の初公判で、弁護側は証明書の作成日時に関する検察主張と、FDのデータを基に作成されたとする捜査報告書との日付が食い違うと指摘。その後、前田容疑者がFDに細工したとのうわさが地検内で広がったという。
(2010年9月22日03時04分 読売新聞)

・・・以上引用・・・